ホーム >> 入部案内 >> 私がレスリング部を選んだ理由

人生やり直しがきくなら、
必ずオリンピックには行けると思う

昭和33年卒業 今井清吉

高校2年秋の修学旅行時に同級生の勧誘により入部、高校入学以来少々体が小さく、しかし相撲を取っても余り他人に負けることが無かったのを見込まれての勧誘を待ってましたという感じの二つ返事で快諾、入部。同じクラスの友人も4、5人が一挙に入部した。

やはり何か強くなりたいとの願望あり。(勿論,喧嘩も含め)入部2週間後に新人戦が有るので出ろということで出場したら勝ってしまった。高3になった5月に最初の高校選抜選手権が新潟で開催され、同期の慶応の戸川君の優勝に次いで二位入賞ですっかり自信を付けて以後快進撃、僅か3・4ケ月のこと。勿論、当時ヘルシンキ、オリンピックで銀メタルを獲得して帰国された北野祐秀先輩が大学の主将として居られたことが刺激になり、俺も行くぞオリンピックってな感じで毎日スパーリングをお願いした。本当に北野先輩は私にとっては神様の様な存在だったし、スパーリングしてもらう事が何より嬉しかった。

大学二年の時に当時の広川監督に認められて一部リーグ戦に出場し5戦全勝した。その後は肘の脱臼、急性肝炎に雁る等あったが、4年生の時全日本学生選手権52kg級に優勝、続いて全日本では決勝戦で引き分けの第2位になる。強くなる為には世界の強豪、日本の名選手の技、を試合を見て研究し、人一倍の努力はしたつもり。しかし、今考えて反省することばかりで、今一度人生やり直しが出来るなら必ずオリンピックには行けると思う。強くなる為には同じ練習時間でも試行錯誤しながら研究し努力が必要。他人と同じ練習では結果は出ない、考えて練習し、ライバルを作り常に戦う姿勢が大事なことと思う。