レスリングは、相撲や柔道と同じように、格闘によって相手を制するいわゆる格闘技と称される競技である。マット上で２人の競技者が相対し、格闘して相手を組み伏せ、その両肩を同時にマットにつける（フォール）ことで勝敗を決定する。フォールが無いまま規定の競技時間を終了した場合は、ルールに定められた採点方法によって優勢と認められた者の勝ちとなる。
またレスリングにはフリースタイルとグレコローマンスタイルの２種目がある。勝敗の決め方はどちらも同じであるがフリースタイルは反則技以外は全身のどこを用いてもよく、グレコローマンスタイルでは、下半身つまり腰から下、を攻防に用いることはできない。
競技は用具や防具を一切用いずまた体重別のクラスに分かれておこなう為、勝負を決するのは必然的に腕力のみでなく、卓抜した技術展開と、タフな精神力、そして状況を瞬時に判断する思考回路の演算処理能力ということになる。