◆平成十五年度

部 長 坂上 貴之 
監 督 大津信行
コーチ 田中 靖二、久野 達也、鈴木 康之
主 将 中村 立己
主 務 武藤 嘉仁

◇監督挨拶

2回目の奉公となりますS45年卒の大津です。早大ラグビー部OBの宿沢氏は、戦力・戦略・環境が整えば、部は強くなると言っております。氏の言葉を借りれば、慶應は、道場やOBの支援など環境は整っていると思います。今必要なのは、戦力即ち部員増強であり、そのための戦略であると思います。OBと学生のチームプレーで、戦力増強に努めたいと考えます。女子部員や留学生の参加や、慶應でしかできない海外交流なども良いと思います。
 現部員には、貴の花のように腰が割れ、モハメドアリのように(重量級といえども)軽いステップの踏める美しいレスラーになって欲しいと願っており、そのための練習をするつもりです。形が良ければ、必ず強くなると信じています。
又、試合については勝つに越したことはありませんが、元気よくファイティングスピリットを持ち、自滅となっても攻め続けるレスリングを評価したいと思っています。従って、減量は、元気の限界点である5キロまでとします。
 レスリング部活動を、社会人に向けての教育のステップとして位置付けていきたいと思っていますので、ご指導・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
慶応義塾体育会レスリング部監督 大津信行
○大津信行監督プロフィール
 慶応義塾高校時代より体育会レスリング部に在籍し、三年生のときは関東大会にて団体優勝を遂げている。大学入学後は一年生より軽量級のポイントゲッターとして活躍し、二年次は三月にモスクワ遠征チームに参加。三年次は全日本学生選手権で三位、全日本選手権でも三位に入賞した。主将として部を牽引し昭和45年卒業。同年東京海上火災保険株式会社入社。昭和50年から52年にかけて、塾レスリング部の監督をつとめ、今回は2度目の監督となる。現在、株式会社東京海上安心百十番に勤務。


◇主将挨拶

本年度主将を努めさせていただく事となりました中村と申します。力不足の主将で至らぬところも多いかと思いますが大任を全う出来るよう全力を挙げて取り組んでいきますので宜しくお願い致します。
 今年は有望な新入生の入部、監督の交代、外部よりコーチの招聘と激動の一年を予感させます。他校も補強を行っておりますがこの新体制により二部で勝つ戦力は整ったと思います。
 今年も緒戦から年内最大の目標であるリーグ戦です。先ずはそこに向け部員一同心技体の研鑚を続けていきます。今年も慶應レスリング部を応援宜しくお願い致します。     
平成15年4月 中村立己(経済学部4年生)

◇平成15年度成績

東日本学生レスリングリーグ戦 二部リーグ優勝(32年ぶり)
最優秀選手賞:国枝真人
東日本春期新人戦 60kg級 宮川 剛  Bグループ 3位 
              
55kg級 国枝真人 Aグループ ベスト32
    ソクラテスカップ  該当者無しの為、不参加  
東京六大学レスリングチャンピオンシップ  5位
早慶戦  ●1−4 通算9勝44敗

◇部卒業生 当時のプロフィール

中村 立己 経済学部
金沢二水高卒
74kg級 『中村立己は、知っている。』蘇る金狼、ドラゴンとみんなに呼ばれ親しまれている彼は、実は上質を知る男。ネスカフェのCMへの出演依頼を蹴ってまで上京してきた。相撲から野球まで何でもござれのスポーツマンの彼は旋風を巻き起こしてくれそうだが、学業面ではもう既にヤバイ嵐の真っ直中にある。
崎原 充徳 法学部
与勝高卒
84kg級 練習熱心さでは誰にも負けない彼だが、クラブの誘惑には勝てず、週末の無断欠席が後を絶たない。いったん酔うと「僕はみんなから嫌われているんだ」と大泣きし、暴れまわる。そんな彼に捕獲されると、タップをしても離してはくれない。新人戦フリースタイル63s級B優勝
奥井 俊樹 理工学部
慶應志木高卒
84kg級 「そうっスね!」「ーっスよ!」が口癖の人当たりのいい彼だが、一度自然界に飛び出すと、アーミールックを身にまとい、蝮谷の神「ガイア」として、侵入者を大地に沈めているらしい。